コラム

2023.12.26

エンタープライズサーチとChatGPTの違いとは?
概要や特徴を比較

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エンタープライズサーチとChatGPTの違いとは?

AIツールの発展は目覚ましく、特にAIチャットボットであるChatGPTは、瞬く間に世界中で使われるようになりました。しかしDX担当者であってもChatGPTとエンタープライズサーチの違いを正確に理解し、きちんと説明できる方は少ないかもしれません。今回のコラムでは、エンタープライズサーチとChatGPTの概要や特徴の違いを比較し、双方を組み合わせた場合にできることについても解説します。

エンタープライズサーチとは

エンタープライズサーチとは

エンタープライズサーチとは、社内のサーバ、クラウドのストレージ、ローカルなどさまざまな場所に保管されているデジタルデータを一括で横断検索できる企業内検索エンジンのこと。ファイル形式も文書、PDF、画像、動画などを問わずに検索することが可能なため、情報検索の効率を上げるツールとして広く利用されるようになりました。

エンタープライズサーチの仕組み

エンタープライズサーチは、クローラーと呼ばれるデータを巡回・収集するプログラムが企業内のさまざまなデータソース(メール、データベース、クラウドストレージなど)から情報を収集し、インデックスを生成します。このインデックスは、検索に対して高速に応答できるようなデータ構造になっています。

そして、ユーザーが検索クエリを入力すると、エンタープライズサーチエンジンはインデックスを参照し、関連性の高い結果を表示します。このとき、自然言語処理(NLP)や機械学習の技術を用いて、ユーザーの意図を理解し、より精度の高い検索結果を提供することが一般的です。

エンタープライズサーチの機能

エンタープライズサーチの機能を「検索」と「検索結果」の2つの観点からご紹介します。

まず、「検索」におけるエンタープライズサーチの機能として最大の特徴が「横断検索」です。保管場所や保存形式にかかわらず、さまざまなデジタルデータを横断的に検索できる機能を指します。そのほか、全文検索、ファセット検索、あいまい検索・自然言語検索、条件付き(絞り込み)検索などがあります。

「検索結果」の観点で、エンタープライズサーチの検索結果は高速に表示されるのが特徴です。システム導入時に、あらかじめ対象となるストレージにファイルの読み込みを完了させており、専用のサーバーでインデックスごとに整理していることが理由です。

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ChatGPTとは

ChatGPTとは

ChatGPTとは、2022年にOpenAIによってリリースされた人工知能ベースのチャットボット。大量のテキストデータから学習を行い、その結果をもとに自然な会話を生成することができる革新的なサービスです。2023年3月にはより性能が向上した「GPT-4」が発表され、9月には音声・画像認識機能が登場するなど、いよいよ本格的な生成AIが体験できるようになっています。

エンタープライズサーチとChatGPTの違いとは?

エンタープライズサーチとChatGPTの違いとは?

エンタープライズサーチとChatGPTの違いについて、3つの観点から整理してみました。

検索対象

エンタープライズサーチは、「社内」のファイルサーバーやオンラインストレージにある情報を検索対象とするのに対し、ChatGPTは「インターネット上」に公開されている情報を検索対象としています。

情報の正確さ

エンタープライズサーチは、社内に存在するデータ、実際に社員が業務に活用したデータを検索するため、憶測や推測などを含まない実在の情報を抽出することができます。
一方でChatGPTが提供してくれる情報は、必ずしも正確であるとは限りません。インターネット上には正しいデータも正しくないデータも存在しますが、ChatGPTはそのどちらもを学習しているため、情報には正確性や信頼性が欠ける場合もあります。

アクセス権限

エンタープライズサーチはデータごとの閲覧権限を考慮して、ユーザごとにアクセスできる情報を管理する必要があります。対してインターネット上で公開されている情報をソースにしているChatGPTには閲覧権限という概念はありません。

エンタープライズサーチとChatGPTの組み合わせ

エンタープライズサーチとChatGPTの組み合わせ

社内の資料はエンタープライズサーチで検索し、社外の公開情報を検索したい際はChatGPTを使うと行ったように、エンタープライズサーチとChatGPTはどちらか一方ではなく、情報検索の用途に応じて適切に使い分けることが大切です。
また、エンタープライズサーチにChatGPTを連携させると、検索した情報をもとに、より深い質問をしたり、内容を精査したりすることができるようになります。
エンタープライズサーチでほしい情報が得られなかった場合に、ChatGPTが代わりの回答を提案してくれるといったことも将来的にはできるかもしれません。両者が連携することにより、社員は社内外の情報をシームレスに収集できるようになるでしょう。

sagurootは生成AIを搭載した社内情報検索システム

sagurootは生成AIを搭載した社内情報検索システム

社内には、先輩社員が培ってきた価値ある知識やノウハウが蓄積されており、これを活用しない手はありません。エンタープライズサーチが活躍する場面といえるでしょう。
一方で、昨今のビジネス環境において、ChatGPTを利用しているユーザーが急増しています。そのポテンシャルは極めて高く、リアルタイムかつインタラクティブにコミュニケーションできるこことから、多岐に渡るタスクに応用されています。このような状況から、ビジネスパーソンは用途に応じて両者を使い分けることが求められています。

合わせて検討したいのが、ナレッジマネジメントツール「saguroot」。データを蓄積、共有するだけに留まらず、データと人を結びつけることで知的業務のパフォーマンスを向上させることができるツールです。AIによりファイル内のテキストや画像を検索でき、情報を探す時間が大幅に削減されます。また、資料要約機能もあり、目的と合致した資料かどうかを直感的に判断することも可能です。sagurootの詳細は以下の資料よりご覧ください。

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